コードって何?

コードって何?

よく教則本や歌本などを見ると「C」とか「Am」とか「G7」とか書いてあります。これは「コード」と呼ばれるもので音楽には欠かすことのできないものです。

子供の頃から普通に耳にする「ドレミファソラシド」これは「音階」と呼ばれるものですが「ドレミファソラシ」はイタリア語です。日本語では「ハニホヘトイロ」になります。英語は「CDEFGAB」ドイツ語は「CDEFGAH(ツェー・デー・ゲー・エフ・べー・アー・ハー)」となります。

音楽の時間に教わった「長調」がメジャー「短調」がマイナーになります。

Cメジャー=ハ長調 Dマイナー=ニ短調

※英語名で覚えるのが一番良いと思います。

このメジャースケールに音を一個飛ばし(三度ずつ)音を重ねて行ったものがダイアトニックコードになります。

1 ダイアトニックコード

Cメジャースケール上に音を2つ音を重ねた「三和音」

三和音

Cメジャースケール上に音を3つ重ねた「四和音」

四和音

三和音と四和音の違いはコードを構成している音の数の違いですが四和音のコードネームには○7という名前で数字の7が付くコードネームになっています。ルート音(コードネームの○の部分)から数えて7番目の音が付いているので「7th(セブンス)」という名前になっています。

2 メジャーコードとマイナーコードの違い

  • メジャー7コードは基本になる音(ルート音※下の図の場合のROOT音はC)から1音ずつ音を飛ばして重ねていった四和音です。基本になる音をROOT音(図の場合はC)、2番めの音が3度(図の場合はE)、3番目の音が5度(図の場合はG)、4番目の音が7度(図の場合はB)となります。

    ROOT音がCの為【Cメジャー7】というコードネームになります。

  • Cメジャー7
  • ROOT音と3度の関係が全音+全音の場合はメジャーコード。ROOT音がDの為【Dマイナー7】というコードネームになります。
  • Dマイナー7
  • ROOT音と3度の関係が全音+半音の場合はマイナーコードとなります。
  • ピアノの鍵盤で「白鍵」と「黒鍵」がありますが白鍵と白鍵の間に黒鍵が無い部分があります。この黒鍵を含まない隣あわせの白鍵(図だとEF間BC間)部分を「半音」

    黒鍵を含んでいる部分を「全音」になります。

  • 鍵盤

ROOT音と3度(2番目の音)の中に「半音を含まない」コードはメジャーコード。「半音を含む」コードはマイナーコードとなります

※一部例外有り

  • 半音全音
  • ギターの場合は1フレットが「半音」2フレットで「全音」となります。

3 Key別メジャースケール

  • Key(元になる音)が変われば音程は変わりますが音程が変わっても音階の関係性(度数)は変わりません。ちょっとややこしいですが、元になる音が変わってもRootから「全音」「全音」「半音」「全音」「全音」「全音」「半音」の並びになるのがメジャースケール(イオニアンスケール)になります。
  • Key別メジャースケール

4 分数コード

歌本やバンドスコア等を見ると「G/A」とか「Bm/D」とか2個のコードネームが出てくる場合があります。

これは「分数コード」と呼ばれ分子のコード音のルート音を分母の音にするという意味です。

では今から「G/C(C分のG)」と言うコードを弾いてみましょう!

まずは分子になるGメジャーのコードを考えてみます。

  • 分数コード
  • Gメジャーの赤枠で囲っていない部分。よく見ると赤枠の中にある音と同じ音が入ってます。(6弦Gと5弦D)実は6弦のGと5弦のDを鳴らさず4弦から1弦までの4本を鳴らしても、そのコードネームは「G」です。

    G/B/DがGメジャーの3和音(トライアード)になっているからです。

  • 分数コード

4弦から1弦までで「G」を表現できたので今度は「分母になる音」を追加します。

5弦の3フレットに「C」があります。

この5弦3フレットの「C」がG/CのCになります。

5弦は3フレットの「C」を抑えつつ4弦から1弦までで「G」を押さえる。

  • 分数コード
  • これがG/C(G分のC GonC)というコードになります。

最初の頃は分数コードはとても押さえづらくて中々上手くいきません。

GのC場合はGをBm/Dの場合はBmと分子になる部分の音だけを弾いても大丈夫です。

特にバンドアンサンブルの場合はベースがルート音(上記の場合だとCとかD)を弾いてくれますので神経質に拘る必要性は無いと思います。

5 TAB譜

楽譜が読めないとギターの指板上ではどうやって押さえたら良いかわかりませんので、そんな時は便利なTAB譜というものがあります。

ギターの指板を再現して一番上が細い弦の1弦。一番下が太い弦の6弦。丸の中に入る数字がフレットの場所となります。下の図は6弦ルートのAメジャー

TAB譜
TAB譜

指板上の音は覚えるようにしましょう!

最低限6弦と5弦を覚えれば、どのルート音でもコードを押さえる事ができるようになります。

基本形は6弦ルートと5弦ルートで各4種類ずつ。

「メジャー」「マイナー」「セブンス」「マイナーセブン」

まずはこの8種類を覚えましょう!

  • 6弦ルートのメジャーコード
  • 6弦ルートのマイナーコード
  • 6弦ルートのセブンスコード
  • 6弦ルートのマイナーセブンスコード
  • 5弦ルートのメジャーコード
  • 5弦ルートのマイナーコード
  • 5弦ルートのセブンスコード
  • 5弦ルートのマイナーセブンスコード